【貴金属の基本⑥】シルバー素材の純度

ZAKUROで製作しているジュエリーのうち、彫りの入ったリングなど、型を取って鋳造で作っているシルバージュエリーは、ほとんどがSilver925で作られています。また、ジュエリーショップの店頭などでも、Silver925の文字を見かけることがあると思います。

Silver925は92.5%が銀で、残りの7.5%に銅が使われている合金です。純粋なシルバーに比べると硬く、比較的キズが入りにくい素材です。金属は加熱すると柔らかくなりますが、silver925は、時間の経過に伴いだんだんと硬くなっていきます。そのため、ジュエリーの素材として広く採用されています。お手持ちのシルバージュエリーに「925」や「STERLING」などの刻印が入っていれば、それはSilver925素材である印です(偽物のこともありますが・・・)。

925以外の主なシルバー素材としては次のようなものがあります。

・Silver950 こちらは銀の割合が多くなっていて、925よりも柔らかくなっています。加工用に販売している板材や線材などは950であることが多いです。曲げたりして形を作る加工をしやすいようにとのことなのでしょう。

・純銀 これまでの例に合わせればSilver1000ということになるのでしょうが、そういった表記は見かけないような気がします。銀100%の純銀は最も柔らかく、硬くする処理をしても、時間の経過によってまた柔らかくなってしまいます。純銀は七宝焼に使われる素材です。

“貴金属シリーズ”も、今回で一区切りです。
ゴールド・プラチナ・シルバー、それぞれの素材の特徴を知ると、ジュエリー選びやリフォームがもっと楽しくなります。

また、少し違う視点で“ジュエリーの楽しみ方”をお届け出来たらと思います。

Vamos!!
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【貴金属の基本⑤】プラチナ素材の純度

ゴールドにK18やK14があるように、シルバーにSV925やSV950があるように、プラチナにも純度による種類があります。

よく見られるのは、Pt950、Pt900、Pt850といったもので、それぞれプラチナの割合は95%、90%、85%です。
ゴールドやシルバーのように色味の違いはほとんどありません。また、純度による硬さの違いも大きくは感じにくく、いずれも日常使いに十分な強度を持っています。

プラチナ合金の割り金には、主にパラジウムが用いられます。そのためプラチナとパラジウムの価格変動によって、純度の高低が価格にどう影響するかは時期によって異なります。

現在(2025年9月28日)は、夏からプラチナ価格が高騰し、パラジウムを上回ったため、純度の高いPt950などがより高価になる傾向にあります。

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【貴金属の基本④】割り金が生むゴールドの表情

先日のブログで、K18は18/24が金で、それ以外は他の金属であるというお話をしました。
この金以外に混ぜられている金属は「割り金」と呼ばれます。

ふつう私たちがイメージするゴールドジュエリーは黄色い色ですが、この割り金の種類や割合を変えることで、異なる色味のK18を作ることができます。
ジュエリーでよく使われるものには次のような種類があります。

・K18YG(イエローゴールド)
黄色いゴールド、つまり私たちがイメージする金ですね。
これには銀と銅が含まれています。イエローゴールドの中でも、銀と銅の割合を調整することで、黄色味が強くなったり、白味が強くなったりします。

・K18PG(ピンクゴールド)
その名の通り、うっすらピンク色がかったゴールドです。
イエローゴールド同様、銀と銅が含まれています(より白味を加えるためにパラジウムを少量入れることもあるようです)。銅の割合がかなり多いのが特徴です。
近年は再び人気が高まっています。

・K18WG(ホワイトゴールド)
昨今人気となっているホワイトゴールド、ホワイトといっても真っ白というわけではなく、地金のままでは「少し黄色味を帯びた白」といった印象です。
そのため、より白く見せることと、表面の硬さを増す目的で、ロジウムのメッキをかけることも多いです。割り金に高価なパラジウムが使われるため、K18の中でも比較的高価な素材といえます。

同じK18でも、色や雰囲気はこんなに違います。
※ただ、金具はマニアックな素材が存在しないため、オーダーで製作する場合、オリジナル部分はマニアック素材、金具はK18YGということになります。

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【貴金属の基本③】純度と割り金の関係

本日は、オーダーやリフォームの際によく説明するK18とK10の違いをお話したいと思います。

ジュエリーの素材としてよく目にするK18、いわゆる18金ですが、これは素材のうちの金の割合(純度)が18/24である素材のことです。パーセンテージにすると75%です。裏を返せば、25%は金以外の金属(割り金)が混ざっているということになります。

どうして金100%にしないのかというと、これは金属の化学的な性質が関係しています。複数種類の異なる金属を混ぜ合わせると、色や硬さ、融点などが変化します。金の場合、純金の状態では柔らかくてキズが付きやすいのですが、異なる金属を混ぜ合わせることによって硬さが増し、ジュエリーとしての加工、使用に適した性質となります。

ジュエリー素材として使われる金の主な純度としては、次のようなものがあります。

・K18 私たちがゴールドジュエリーと聞いて通常イメージする黄色っぽい色の素材がK18です。これはイエローゴールドと呼ばれるものですが、これ以外にもホワイトゴールドやピンクゴールドなど、いくつか色の種類があります。

・K10 金の割合がK18の半分程度のため、ゴールドジュエリーの割にはお求めやすい価格であることが多いです。銀が多く含まれているため、やや白っぽい色をしています。シルバージュエリーほどではありませんが、だんだんと黒く変色してきます。(※変色防止にメッキコーティングされて売られているものも多いです。)

・K24 いわゆる純金です。K18よりも柔らかくキズが付きやすいため、日本ではジュエリー素材として使われることは多くありません。

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【貴金属の基本②】価格の秘密と社会との関わり

前回は主に貴金属の長所についてお話ししてきましたが、第2回は「なぜ貴金属は高い?価格の秘密と社会との関わり」についてお話します。

良いものは高いのが世の常、ということで、最後に挙げる特徴はその価格です。

貴金属は地球上における埋蔵量が少なく、また、幅広い分野で使われています。
例えば、虫歯を削った後の被せ物にはシルバー、ゴールド、パラジウムを含んだ合金が使われます。また、電子部品にはゴールドが使われ、自動車の排ガスの浄化にはプラチナやパラジウムが使われています。

このように、貴金属を必要としている業種というのは多く、供給量の割に需要が高いため、結果として価格が高くなっています。
そして、この価格は需要や社会情勢の変化によって大きく変化します。

近年、ゴールドの価格はっずっと上昇傾向ですが、プラチナの価格は上がったり下がったりしながら、最近は上がっています。 これまでお話ししてきたように、貴金属は他の金属とは違った特別な素材です。
(※貴金属は価格変動が激しいため、各自、その時々で調べてくださいね)

ちょっと高額ですが、表現の自由度は高く、さまざまなデザインを実現でき、永く使い続けることができます。

世の中にはいろいろな素材のジュエリー、アクセサリーがあって迷うことも多いですが、選ぶときの参考にしてみてください。

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【貴金属の基本①】貴金属とは何か?素材の基本知識

ジュエリーを製作する上で欠かせない素材である「貴金属」、本日はこの貴金属についてお話ししたいと思います。

シルバー、ゴールド、プラチナはジュエリーの素材となる貴金属の代表格と言えます。ご存じの通り、シルバーとプラチナは銀色で、ゴールドは金色です。この中でも、シルバーは比較的安価でゴールドとプラチナは高価になります。これ以外の主な貴金属としては、ホワイトゴールドに用いられるパラジウム。銀色のメッキに用いられるロジウムなどがあります。


【元素の周期表】

黄色で塗られている部分が貴金属

貴金属の特徴として一番に挙げられるのは、空気や酸、薬品などによる化学的な変化に強いということです。貴金属でない金属、例えば鉄で作った格子などは、風雨に晒されるうちに錆びてボロボロになってダメになってしまいますが、貴金属であるゴールドで作ったリングなどは、長年使い続けても錆びたりということはなく、ずっと使い続けることができます。

おばあちゃんの時代から受け継いだ50年以上前のリングが当時の美しい姿を今でも保っている、といったことが起こり得るのは貴金属ならではと言えるでしょう。

二番目の特徴としては、加工が容易であるということが挙げられます。鉄や銅よりも柔らかいため、大掛かりな設備がなくても叩いて延ばしたり曲げたりして形作ることが可能です。古いジュエリーの一部を残してリフォームする、といったことができるのも貴金属ならではと言えます。

次回は、「なぜ貴金属は高い?価格の秘密と社会との関わり」についてお話します。

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第5回「銀や金属に出る緑の正体 ― 緑青とは? ―」

4回で終わるかな?と思ってましたが、第5回も出来ました。

第5回「銀や金属に出る緑色の正体 ― 緑青編 ―」


シルバーやメッキアクセサリーを使っていて、
ふと気づいたら「緑色や青色の汚れ」が付いていた…そんな経験はありませんか?
これは「緑青(ろくしょう)」と呼ばれる、銅がつくる錆の一種です。

◎ 緑色の正体
緑青は、銅(Cu)が化学反応してできた化合物です。
・シルバー(SV925)は割金として銅を使用
・金・銀メッキの下地の金属にも銅や真鍮を使用
そのため、メッキが剥がれて銅が露出すると、化学反応が起こり緑色が現れます。

代表的な化合物:
・塩化銅(CuCl₂)
・炭酸銅(CuCO₃)
・酢酸銅

◎ どうしてできるのか
・汗や皮脂に含まれる塩分・脂肪酸と反応
・空気中の二酸化炭素や湿気と反応
・化粧品・香水・入浴剤の酸性成分と反応
こうした条件が重なることで、緑青が生じます。

◎ 安全性と注意点
かつては毒性があると誤解されていましたが、現在では人体に害はないことが分かっています。
ただし、美観を損なうため、柔らかい布で拭き取ったり、必要に応じてクリーニングを。

◎ 対処法と予防
・使用後は柔らかい布で拭く
・湿気の少ない場所で保管
・強いクリーナーはメッキを傷めるので注意
・シルバーは専用クロスやシルバークリーナーが有効

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第4回「銀と塩素・酸素・汗との関係」

【銀の黒ずみ・白化の秘密】
第4回「銀と塩素・酸素・汗との関係(塩化銀による白化現象)」


銀と塩素・酸素 ― 白くなるのは汗のせい?

これまで「銀が黒くなる理由」や「黒ずみを落とす方法」を紹介してきました。
最終回は、銀と塩素、酸素、そして日常的に避けられない「汗」との関係についてです。

◎銀と塩素 ― 白色の塩化銀
銀は塩素(Cl₂)と反応して、白色の塩化銀(AgCl)を作ります。

反応式 《 2Ag + Cl₂ → 2AgCl 》

この塩化銀は白色で硬い膜となり、光が当たると徐々に灰色や黒色へと変化します。
漂白剤やプールの塩素消毒水に銀が触れると、白っぽく曇ったり黒く変色してしまうのはこのためです。

硫化銀と違って、塩化銀は還元では落とせないため、研磨で削り取るしかありません。

◎銀と汗 ― 身近な「塩化反応」

銀アクセサリーを身につけていて「白っぽくなった」経験はありませんか?
これは、汗に含まれる塩分(NaCl)が原因です。

汗の水分が蒸発すると皮膚に残った 塩化物イオン(Cl⁻) が銀と反応し、表面にAgClの膜を作ります。

反応式 《 Ag⁺ + Cl⁻ → AgCl 》

この白い膜は光沢を失わせ、銀を曇ったように見せます。
しかも硫化銀の黒ずみと違って、重曹やアルミホイルを使った還元法では除去できず、研磨で取り除く必要があります。

◎銀と酸素 ― 意外な安定性

一方で、銀は酸素(O₂)や水(H₂O)に対しては非常に安定です。
鉄のように空気中で酸化膜を作ることはほとんどありません。

銀が溶けた状態(溶融状態)では大量の酸素を吸収しますが、冷えて固体に戻ると酸素をほとんど放出してしまいます。
そのため、常温常圧で「銀が酸化して錆びる」ということはほぼ起こりません。

人工的に酸化銀(Ag₂O)を作る場合は、硝酸銀(AgNO₃)の水溶液に水酸化ナトリウム(NaOH)を加えます。
このとき沈殿する酸化銀は 黒褐色 で、実験でよく扱われます。

◎まとめ
・黒くなる → 硫化銀(Ag₂S):温泉・卵・ゴム製品などが原因
・白くなる → 塩化銀(AgCl):汗・塩素系薬品・プールなどが原因

銀は「硫黄に弱い」「塩素にも弱い」けれど、「酸素には強い」金属。
黒ずみも白化も、どちらも銀が「他の元素と結びつく」ことで起きる自然な現象です。

汗や薬品に触れやすいアクセサリーだからこそ、変色の仕組みを知っておくと、お手入れや使い方に役立ちます。
銀はただ美しいだけでなく、化学と深く結びついた不思議な素材ですね。

4回にわたる「銀と黒ずみ・白化の秘密」シリーズ、最後まで読んでいただきありがとうございました。
次に銀のアクセサリーを手にしたときは、ぜひその輝きの裏にある化学の物語を思い出してみてください。

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