第3回「黒くなった銀を元に戻す方法」

【銀の黒ずみ・白化の秘密】
第3回「黒くなった銀を元に戻す方法」

◎黒ずんだ銀をよみがえらせる ― 化学の力でお手入れ

黒くなってしまった銀の指輪やスプーン。
磨くのは大変そう…と思うかもしれませんが、実は家庭にあるもので簡単に元の輝きを取り戻すことができます。

[1] 耐熱容器に熱湯を用意する
[2] 重曹(NaHCO₃)を溶かす
[3] 黒ずんだ銀製品をアルミホイルで軽く包み、湯に入れる

数分待つと、不思議なことに黒ずみが消え、銀本来の光沢が戻ります。
仕上げにシルバークロスで磨くと、さらにツヤがアップします。

◎なぜ黒ずみが落ちるのか?

この現象は「イオン化傾向」の違いを利用しています。
金属には「どれだけイオンになりやすいか」という性質(イオン化傾向)があり、アルミニウム(Al)は銀(Ag)よりもイオン化しやすい金属だからです。

そのため、アルミニウムが溶け出して Al³⁺ になると、銀の表面にある硫化銀(Ag₂S)が還元され、再び銀(Ag)に戻るのです。

反応式《 3Ag₂S + 2Al + 6H₂O → 6Ag +3H₂S  +2Al(OH)₃ 》

ここで重曹は「電解質」として反応を助ける役割を果たしています。

◎ポイント&注意点
・この方法は「硫化による黒ずみ」に有効
・強い研磨をしないため、銀を傷つけにくい
・ただし、細かい部分は落ちにくいこともあります
・反応で生じる硫化水素(H₂S)は「腐った卵の匂い」のガス。換気を忘れずに!

まとめると、銀の黒ずみは「化学反応でできた膜」です。
だからこそ、化学の力で落とすことができる――まるで実験のようなお手入れ方法です。

次回は、銀と「塩素」や「酸素」との関わりについてご紹介します。

Vamos!!
= = = = = = = = = = = = = = =

※営業時間:11〜18時
※店休日:月・火曜

出張販売
【改訂】2025年10月22日(水)から10月28日(火)まで
大阪・千里阪急1階
※ザクロは10月22日(水)24日(金)25日(土)27日(土)に千里阪急にいる予定です。

= = = = = = = = = = = = = = =

ジュエリー&アクセサリー ZAKURO
https://zakuro-jewelry.com/

ZAKUROのX(旧Twitter)
ZAKUROの instagram

第2回「銀が黒くなる理由(硫化反応)」

【銀の黒ずみ・白化の秘密】
第2回「銀が黒くなる理由(硫化反応)」

銀はなぜ黒くなるのか ― 硫化反応のしくみ

お気に入りの銀の指輪やスプーンが、気づけば黒ずんでしまった…という経験はありませんか?
実はこの「黒ずみ」、銀そのものが錆びているのではなく、表面に化学反応でできた膜が原因です。

銀(Ag)は空気中の 硫化水素(H₂S) や 亜硫酸ガス(SO₂)、水蒸気(H₂O)と反応して、硫化銀(Ag₂S) という黒い化合物を作ります。

反応式《 2Ag + H₂S → Ag₂S + H₂ 》

できた硫化銀の膜が厚くなるにつれて、銀は灰色から黒色へと変化して見えるのです。
この現象は「黒錆び」とも呼ばれます。

また、この反応は環境によって進みやすさが変わります。
たとえば湿度が高い梅雨時(湿度60%以上)は、乾燥した冬よりも硫化反応が進みやすく、短期間で黒ずみが進行します。

◎身近にある「銀を黒くするもの」
・ゴム製品
・肉、魚、卵、アブラナ科の野菜、ネギ類
・化粧品やヘアカラー
・入浴剤 など

硫化水素といえば、腐った卵のような独特の臭いで有名。
温泉地や火山からも出るため、
「硫黄温泉に銀の指輪をつけたまま入浴したら黒くなった」という話はよく知られていますね。
銀が「デリケートな金属」と言われる背景には、こうした硫黄との相性の悪さがあるのです。

次回は、黒ずんだ銀を「元の輝きに戻す方法」をご紹介します。

Vamos!!
= = = = = = = = = = = = = = =

※営業時間:11〜18時
※店休日:月・火曜

出張販売
【改訂】2025年10月22日(水)から10月28日(火)まで
大阪・千里阪急1階
※ザクロは10月22日(水)24日(金)25日(土)27日(土)に千里阪急にいる予定です。

= = = = = = = = = = = = = = =

ジュエリー&アクセサリー ZAKURO
https://zakuro-jewelry.com/

ZAKUROのX(旧Twitter)
ZAKUROの instagram

第1回「銀と毒味の歴史」

銀の黒ずみのご相談を受けることが多いので、4回に分けて、銀についてお話していきたいと思います。

第1回「銀と毒味の歴史」
銀は毒を見分ける? ― 歴史にみる「銀と毒味」

銀と毒見の歴史 ― 黒ずみが示した危険のサイン

銀といえば「変色しやすい金属」という印象があるかもしれません。
しかし古代から19世紀のはじめにかけては、この性質が「毒を見分ける力」と考えられていました。

ヨーロッパの宮廷では銀製のスプーンや皿が用いられ、日本でも戦国時代から江戸時代にかけて将軍や大名が銀の箸を使用していたと伝えられています。毒殺を防ぐため、食事の前に銀の食器で毒を確認したり、場合によっては「毒味役」が置かれていた記録も残っています。

当時、よく用いられた毒のひとつが 亜ヒ酸(As₂O₃) です。これは 硫砒鉄(FeAsS) を加熱し、発生した亜ヒ酸ガスを冷却して得られる白色の結晶ですが、当時の精錬は不完全で、しばしば 硫黄(S) が混ざっていたようです。

銀は硫黄と反応して黒色の硫化銀(Ag₂S)を生じます。そのため、銀の箸や食器が黒ずむと「毒が盛られているのではないか」と疑うことができたのです。
厳密には、銀が毒そのものを検出していたわけではなく、不純物の硫黄に反応していた、というのが実際のところのようです。

銀の黒ずみは今日では「変色」として嫌われがちですが、歴史を振り返ると人々の暮らしや安全に深く関わっていたことがわかります。

次回は、銀が黒く変色する仕組みを化学的に解説します。

Vamos!!
= = = = = = = = = = = = = = =

※営業時間:11〜18時
※店休日:月・火曜

出張販売
■2025年10月1日(水)から10月7日(火)まで
大阪・千里阪急1階
※ザクロは10月1日(水)3日(金)5日(日)7日(火)に千里阪急にいる予定です。

= = = = = = = = = = = = = = =

ジュエリー&アクセサリー ZAKURO
https://zakuro-jewelry.com/

ZAKUROのX(旧Twitter)
ZAKUROの instagram

シルバーお手入れ|ブレスレット修理と磨き方

今日の紹介するのは、シルバーブレスを短くする加工です。

シルバーブレスレットを、大きなコマ2つ・小さなコマ1つを外して短くしました。

ブカブカだった長さが手首にぴったりに。
長年のご愛用で少し黒ずんでいたシルバーも磨き直し、
また身につけたくなる仕上がりになりました。
ご依頼いただきありがとうございました。

よく「シルバーのお手入れはどうしたらいいですか?」とご質問をいただきます。
黒ずみの原因は、硫化と汚れです。

◆ 簡単なお手入れ手順 ◆

[1]ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、歯ブラシで汚れを落とす
[2]コップにアルミホイルを敷き、アクセサリーを置く
[3]重曹を入れ、熱湯を注ぐ(アルミに黒ずみが移ります)
[4]水で洗い流した後、シルバークロスで磨く

※ただし、石付きジュエリーには不向きです。

文章にすると少し大変そうですが、工房ではシルバー磨きも承っていますので、お気軽にご相談くださいね。

Vamos!!
= = = = = = = = = = = = = = =

※営業時間:11〜18時
※店休日:月・火曜

出張販売
【改訂】2025年10月22日(水)から10月28日(火)まで
大阪・千里阪急1階
※ザクロは10月22日(水)24日(金)25日(土)27日(土)に千里阪急にいる予定です。

= = = = = = = = = = = = = = =

ジュエリー&アクセサリー ZAKURO
https://zakuro-jewelry.com/

ZAKUROのX(旧Twitter)
ZAKUROの instagram

遊び心あるリフォーム|象牙のゾウと珊瑚の珠を耳飾りに

今回のリフォーム事例は、とてもユニークなお客様からのご依頼です。

依頼主様はアゲハ蝶を羽化させた経験があり、その時のお話を伺いました。
アゲハの幼虫はつつくと“臭角(しゅうかく)”という角をニョキッと出して威嚇するそうです。
しかも、種類によって角の色が異なり、ナミアゲハは黄色、ナガサキアゲハはオレンジ、シロオビアゲハは赤色なのだとか。
同じように見える幼虫も、角の色で見分けられるなんて面白いですよね。

そんな遊び心たっぷりのお客様から、リフォームのご依頼をいただきました。
象牙でできたゾウのチャームをイヤリングに、珊瑚の珠をイヤリングとピアスにお仕立て直し。
左右で金具が異なるのも、「楽しいことが一番大切」というお客様の個性そのままの仕上がりになりました。

世界にひとつだけの、遊び心あふれるジュエリーリフォーム。
今回も素敵なご依頼をありがとうございました。

Vamos!!
= = = = = = = = = = = = = = =

※営業時間:11〜18時
※店休日:月・火曜

出張販売
【改訂】2025年10月22日(水)から10月28日(火)まで
大阪・千里阪急1階
※ザクロは10月22日(水)24日(金)25日(土)27日(土)に千里阪急にいる予定です。

= = = = = = = = = = = = = = =

ジュエリー&アクセサリー ZAKURO
https://zakuro-jewelry.com/

ZAKUROのX(旧Twitter)
ZAKUROの instagram

ブルーローズパールに通せるようにカメオのバチカンをお作り替え

先日、依頼主様から「百貨店で出会ったネックレスに、このカメオを合わせたい」とご相談をいただきました。

そのネックレスは、ブルーローズパールという珍しい柔らかなブルー色のパール。
一目ぼれで購入されたそうです。

以前にお作りさせていただいたカメオを合わせたいとのことで、バチカンを大きなものに作り替え、ブルーローズパールのネックレスに通せるようにしました。

実際に合わせてみると、パールの優しいブルーとカメオの深みのある青がぴったり調和し、さらに品格を感じる仕上がりに。

「どうやって身に着けようかな」と思っていると、不思議と目の前に出会いが現れるものですね。
ジュエリーとのご縁は、本当に一期一会ですね。

そうはいっても、依頼主様の行動力と思いっきりの良さがあってこそですけれどね。お会いした日も元気をいただき、すっかり彼女のファンです。

リフォームのご相談は、どうぞお気軽にお声かけください。

Vamos!!
= = = = = = = = = = = = = = =

※営業時間:11〜18時
※店休日:月・火曜

出張販売
【改訂】2025年10月22日(水)から10月28日(火)まで
大阪・千里阪急1階
※ザクロは10月22日(水)24日(金)25日(土)27日(土)に千里阪急にいる予定です。

= = = = = = = = = = = = = = =

ジュエリー&アクセサリー ZAKURO
https://zakuro-jewelry.com/

ZAKUROのX(旧Twitter)
ZAKUROの instagram

揺れる【シルバーピアスチャーム】とパールピアス

烏とゴミ置き場の知恵比べが続いています。
少し涼しくなったからか、烏の声も大きくなり、活動的になってきたようです。

お店には蚊も入り込んでくる季節。例年なら不満を言いながら準備するところですが、今年は猛暑が落ち着いてきた証でもあるので、むしろ嬉しい気持ちで対策しています。

さて今日は、ピアスチャーム〈Nota2〉とピアス〈Dolce〉のセットコーディネートをご紹介。

――耳元で揺れる、小さなリズムを。

お気に入りのピアスにそっと通すだけで、静かなリズムが生まれる〈Nota2〉シリーズ。
ジルコニアのきらめきがやわらかく連なるシルバーチャームは、シンプルな〈Dolce〉ピアスに合わせると、ほどよい存在感を生み出します。

今日はベビーパールのついたDolceだけでシンプルに。
明日は華やぐNota2を重ねて。
その日の気分で楽しむ、耳元のレイヤードスタイルです。

【Nota 2】
素材:シルバー(SV925・ロジウムコーティング)/ジルコニア
サイズ:デザインにより異なります
※お手持ちのピアスポストに通してご使用ください。

【Dolce】
素材:シルバー(SV925・ロジウムコーティング)/ジルコニア/アコヤベビーパール

ZAKUROのピアス&チャームで、日々にささやかなリズムを添えてみませんか。

Vamos!!
= = = = = = = = = = = = = = =

※営業時間:11〜18時
※店休日:月・火曜

出張販売
【改訂】2025年10月22日(水)から10月28日(火)まで
大阪・千里阪急1階
※ザクロは10月22日(水)24日(金)25日(土)27日(土)に千里阪急にいる予定です。

= = = = = = = = = = = = = = =

ジュエリー&アクセサリー ZAKURO
https://zakuro-jewelry.com/

ZAKUROのX(旧Twitter)
ZAKUROの instagram

気分で楽しむ、シルバーピアスとチャームの組み合わせ

体操教室に行って、身体を整えてきました。
顔を合わせると、開口一番の話題はやっぱり気温。
「少し涼しくなってきましたね〜、でも、まだ暑いけどね。」

体操で普段はほぐしきれないところまで動かせて、ご機嫌なボディになりました。

さて、ようやく体も本調子に戻ってきましたので、ご依頼いただいているオーダーや修理、そして秋冬に向けた新作作りを進めていきたいと思います。

今日は、少しずつ皆さまにも覚えていただいているピアスチャーム〈Legato〉とピアス〈Dolce〉をご紹介。

–– 音を繋ぐように ––

〈Legato〉は音楽用語で「音を切らずに滑らかに繋ぐ奏法」のこと。
波のように揺れるシルバーが光をまとい、耳元に軽やかなリズムを添えてくれるチャームです。

〈Dolce〉は、大粒のジルコニアにアコヤベビーパールを添えたピアス。
金具は少し長めにしてあり、チャームが付けやすいよう工夫しています。

その日の気分で、耳元にやさしいメロディを奏でてみてください。

【Legato】
素材:Silver(SV925)ロジウムコーティング
【Dolce】
素材:Silver(SV925)ロジウムコーティング

ZAKUROのピアス&チャームで、耳元にやさしい余韻を添えてみませんか。

Vamos!!
= = = = = = = = = = = = = = =

※営業時間:11〜18時
※店休日:月・火曜

出張販売
現在、出店の予定はありません。

= = = = = = = = = = = = = = =

ジュエリー&アクセサリー ZAKURO
https://zakuro-jewelry.com/

ZAKUROのX(旧Twitter)
ZAKUROの instagram